Facebook広告アカウントが停止して心臓が止まった

お仕事の話

Faceook広告の運用を業務委託としてお仕事をいただいているのですが、先日入稿をしたタイミングで「広告アカウントの停止」という措置をくらってしまいました。。

前提として、私は仕事は責任を持ってやっていますし、適当な運用などはしていません。

なので、「一体なぜ?どこがダメだったのか?」とかなり動揺…。

広告アカウントの停止なんて初めての経験ですし、心臓が止まるかと思いました😨

そして今も完全に解決したわけではなく対策中なので、まだまだ気は抜けません。

でも、今広告運用に携わってる人に「こんなこともあるんだな」と、ひとつの事例として参考にしてもらえればと思います。

なお、この記事はあくまで私が調べられる範囲で調べたことを踏まえて、所感なども含んでいるので、そこは含みおきいただいた上で参考にしてくださいね。

どのタイミングで広告アカウントの停止になったのか

アカウント停止のタイミングですが、新しいクリエイティブを入稿して30分後くらいにアカウント停止の通知がメールで届きました。

新しいクリエイティブを追加すると、クリエイティブの審査が入り、審査通過後に配信になりますが、その段階でおそらくアカウント全体の審査が入ったと推測しています。

垢BANになる前日に3種のクリエイティブを追加、追って1種を追加したのですが、その1種を追加したタイミングでアカウント停止に。

なお、前日に入稿した3種は審査が通過して配信されていましたし、追加1種も含めて全て同じリンク先です。

追加した1種のクリエイティブ自体は至って普通のもので、尖った訴求やキャッチなどはなかったし、今まで使っていた(審査を通過していた)基本的なクリエイティブをベースにして、マイナーチェンジした程度のもの。

なので、クリエイティブを追加したことをきっかけに、垢BANになったのは間違いないのですが、特段このクリエイティブだけがマズかった、というのは考えにくいなと思っています。

追い討ち!「永久停止」というセンセーショナルな通知

アカウント停止の通知メールにもありましたが、広告アカウントが停止になったものの、制限をかけられるような心当たりがない場合は「再審査のリクエスト」をすることができるとな。ふむ。

というわけで、心当たりはないので再審査リクエストをポチッと押したその30分後…。

「広告の利用が永久に制限されました」(心の中で、ドーン!と爆発音が鳴る)

センセーショナルなメッセージすぎてドン引きしながら数分固まりました。。完全に詰みです。

なぜアカウント停止になったのか

「何も悪いことしてないじゃーん!😫」とは思いつつも、アカウント停止になっているわけなので、どこかが悪くてこうなっているのは事実。

そしてFacebookさんが「あなたのアカウントのココがダメだったんですよ!」って教えてくれるわけでもないので、何がダメだったのかは自力で探らなければなりません。

落ち込んでも状況が変わるわけではないし、対策を検討しなければならないので頭を切り替えて、まずは現状把握をするべく調査を開始。

調べてみてわかったのは、そもそも今回のアカウント停止の理由は「広告ポリシーやコミュニティガイドラインへの違反」と通知が来ていますが、広告アカウントの停止にはいくつか種類があるそうです。

  1. Facebook広告のポリシーに違反している
  2. 不審なアクティビティがある
  3. 長い間Facebook広告を利用していない

大きくはこの3つのようですが、一番多いパターンは「Facebook広告のポリシーに違反している」ケースだそうです。今回のアカウント停止もこれに該当しますね。

で、Faceook広告のポリシーとはなんぞや?と思いガイドラインを見てみました。

【Facebook】広告ポリシー

うーん・・・。。こう見るとポリシー違反をした感じはないと思いつつも、アカウントと見比べながら引き続き調査をしたところ、「ここかな…?」と思うところがありました。

①広告アカウントに複数のFacebookページが紐づいている

これは私が運用に入る前に設定されていたものですが、クライアントさんの広告運用を代行していた時期があったようで、同じ広告アカウントを使ってクライアントさんのFacebookページを連携し、広告キャンペーンの設定をしていたようでした。

私が入ったあとは使われていないキャンペーンだったので設定など中を見ることがなかったので初めて気づいたのですが、Facebookでは1つの広告アカウントの中に複数のFacebookページを紐付けるのは禁止されています。

広告運用を代行する場合は、広告アカウントから新規で作る必要があるので、ここは違反に該当していたなと思います。

②クリエイティブが「誤解を招く表示」と判断された

Facebookは「100人が実施して100人が実現できないもの」について、断定するようなキャッチや訴求をすることはNGとされています。

例えば「3ヶ月で10kg痩せます」「1ヶ月で売上3倍」みたいな、そういう表記のものですね。

追加したクリエイティブに思い当たるところはなかったのですが、過去のも含めてみたところ「この方法を真似たら○○が倍増!?」というものがありました。

審査も通過していて配信されていたようですが、ちょっと黒寄りのグレーだったのかな、と思います。

色々と調べた結果、ポリシー違反があるとすれば①②かな、という見立てを立てました。

そして、ポリシー違反で広告アカウントが停止になった場合はアカウント復活はほとんどない、というのもわかりました。

対策は新規アカウントを作るしかない

広告アカウントが「永久に停止」となってしまったので、今後どうするのかという話ですが、新規でアカウントを作るしかないという結論に至りました。

ビジネススイートのレベルで制限がかかったらビジネススイートの新規アカウントを。

広告アカウントのレベルで制限がかかったら広告アカウントの新規アカウントの作成をするそうです。

同じ情報やクリエイティブで作り直してもまたすぐBANされてしまいますし、Facebook社としては別アカウントの作成については禁止しているのでガイドライン違反前提で動くことになります。

新規アカウント作成の注意点も調べたのですが、これは追ってまた記事にできたらと思います。

とにかく、もうまるで前科がついたような感覚です。。😓

広告主へ報告をする

広告アカウントの停止はビジネスに直結する影響があるので、すぐに報告を入れました。

良い報告ではないので気持ちは重たいですが、こういう悪い報告もしっかりできることやその後の対応が信頼貯金を積んでいく場面でもあるので、重要なシーンです。

テキストで、
・何が起こったのか現状の報告
・現状を踏まえて、調査した内容やポリシー違反に該当しそうな箇所の報告
・今後の対策について
をまとめて、報告をしました。

直接的に私が何か悪いことしてこうなったわけではなかったものの、何かお咎めがあるのではないか、仕事を切られてしまうのではないかとすごく不安でしたが、幸いながら理解のある担当者の方だったので責められることはありませんでした。

もうこれは感謝しかないですね。。

その後は今後の対策について重点的に話をしていて、今も継続中です。

(本当に出来立てホヤホヤの出来事だったのです)

Facebookの担当者さんからの連絡

実は該当アカウントにFacebookの担当者さんがついていて、時折効果改善についてのご連絡をしてコミュニケーションを取っていたのですが、広告アカウントが停止になったことに気づいて下さって電話をしてくださいました。

立場上、あまり明言ができないところはあったと思うのですが新たにわかったことは「LP側も審査対象に入っていて、最近この審査が強化されている」ということ。

LPは導入事例や実績などを具体的な数字を記載していましたし、少しキャッチとして強いワードも使っていた部分もあったので、LPが広告ポリシーに違反していたのかもしれません。

あと、カスタマーサポートへ今後の対策の相談依頼を担当者から送ってくださるとのことで、そちらも対応いただけることになりました。

「アカウント再開のお約束はできないのですいませんが…」とのことですが、ここまで親身に対応して下さって、担当者さんにも感謝です。

「永久に停止」というメッセージの後だったので、優しさが滲みます。。

そしてそのすぐ後に、カスタマーサポートの方からもメールでご連絡をいただいて対応いただいています。

LPはFacebook専用で用意した方が無難

広告ポリシー違反ってなったのでアカウントの中身やこれまでのクリエイティブばかりに囚われていましたが、LPに遷移させるので当然そちらも審査対象になるわけです。

当たり前のことなのに少し盲点でした。

ちなみにLPはリスティング広告でも使っているLPで、いわゆる集客用でCVRが高そうな作りになっているのですが、今後はややライトな表現のFacebook広告用のLPを用意した方が無難だなと思いました。

まとめ

初めてのFaceook広告の垢BANを経験し、今も絶賛対応中なのですが、広告運用者なら隣り合わせにあることなんだなぁとつくづく思いました。

特にアフィリエイト系でFB広告使っている方は、結構あるあるのようですね。

どこかの記事で「アカウント停止にならないようにするためにどうするかも大事だけど、アカウント停止が起こっても良い状態を作っておくことが大事」というのを見てびっくりしました。笑

でも確かに、結構細かいレベルのところでアカウント停止になったわけなので、悪気のない些細なことでもまた停止されるかもしれないことを考えると、アカウント停止があることを前提にして動かしていくのが良さそうだなと思いました。

でも、もう二度とこんな目に遭いたくないので、改めて広告ポリシーをしっかり叩き込んで運用したいと思います。。