以前、飼い猫の膀胱炎についての記事を書いて2年が経ちました。
変わらず、毎日のおしっこの色を観察しながら対策を続けていますが、ここ1年はかなり安定しておしっこの色が綺麗になりました。
半年に1回、動物病院で膀胱のエコー検査をしてもらっていますが、エコー画像を見てもかなり改善されています。
我が家では主に、トイレ対策とフード・サプリの対策を継続していますが、その効果もあってか血尿になる頻度がグッと下がりました。
猫が急に膀胱炎になって心配されている方や、膀胱炎がなかなか治らなくて悩んでいる飼い主さんはぜひ参考してみてください。
我が家の猫の膀胱炎・血尿歴
今の猫は生後4ヶ月から飼っていますが、確か生後半年くらいで初めて膀胱炎と診断されました。
おしっこシートを見たら、少しだけ色にムラがあり、ポツンとピンク色のシミがついているのが気になったのがきっかけです。
採尿し、病院で調べてもらったところ、血尿になっているとのことでそのまま膀胱のエコーを撮りました。
結石はないけれど、通常おしっこの排泄と同時に出るべきカスのようなものがきちんと排泄されずに、膀胱に残ってしまっている状態という診断。
ひとまず動物病院の処方薬で改善するのですが、しばらくするとまた血尿になるという繰り返しで、慢性的な膀胱炎と診断されました。
今後はこれも個性と捉え、ひどくならないようにするために、医療食フードとサプリメントでフォローしていきましょう、となりました。
というわけで、かれこれうちの猫は膀胱炎歴5年のベテラン猫さんです。
膀胱炎・血尿フラグの時の症状や傾向
うちの猫の場合、膀胱炎・血尿フラグが立つときは以下のような症状や特徴があります。
- おしっこの色がいつもより濃い
- トイレに行きたい素ぶりがあるが、ウロウロして鳴く
- 排尿の時間がいつもより長い
- おしっこの後、すぐに陰部を舐める
特に最後のおしっこ後の対応で、すぐに砂をかぶせれば問題ないのですが、すぐに舐める場合は「今日怪しそうだぞ〜」と思い、すぐにおしっこの色を確認しています。
【トイレ対策】トイレシートは1回毎に交換
少し手間ではあるのですが、我が家は頻繁に血尿を起こすので、変化に気づきやすいように1回のおしっこ毎にトイレシートを交換しています。
ただ、猫用のトイレシートは値段が高くて、毎回交換するにはあまりにコスパが悪いので、我が家では犬用のペットシートを使っています。
項目 | 猫用 | 犬用 |
---|---|---|
値段 | 約1500円 | 約2000円 |
枚数 | 20枚 | 200枚 |
1枚あたり | 約75円 | 約10円 |
交換 | 約3〜4日毎 | 1〜2回毎 |
シートの厚み | 厚い | 薄い |
吸収力 | 高い | 弱い |
臭い | 普通 | 普通 |
猫用シートは厚みがあり吸収力がある分、3〜4日に1回の交換で済みますが、何日分かのおしっこが混ざり合ってしまうので、いつごろ血尿になったか発見も遅れますし、血尿の状態もわかりにくくなります。
一方で犬用シートは厚さは薄めで1〜2回分のおしっこで限界ですが、それでもおしっこの状態がすぐに気づける点が最大のメリットです。
我が家ではユニ・チャームのデオトイレを使っていますが、犬用でレギュラーサイズを買えばサイズもぴったりです!
粗相対策にも効果があり一石二鳥でした!
実は我が家の猫は、膀胱炎の問題とは別に、うんちの粗相が絶えない時期がありました。
ひどい時期は5日連続でうんち粗相をされましたが、このトイレ対策を導入してからグッと粗相が減って、今ではまったく粗相をしなくなりました。
うんち粗相だったのでおしっこシートの都度交換の対策が効くとは予想外でしたが、飼い主予想では「汚いトイレは嫌い」という綺麗好き猫だった、という結論に至っています。
人間も、流されていない状態のトイレで用を足せないので、猫さまにも綺麗なトイレ環境は大事だったんだなと思っています。
粗相のトイレ対策は下記の記事も参考にしてみてください。
毎日のフード・サプリメント
今与えているのはこの3つです。
- ロイヤルカナン ユリナリーS/O+CLT ドライ
- UTクリーン
- ピュリナ ハイドラケア(経口補水液)
慢性的な膀胱炎さんなので、獣医師さんに相談して出してもらっている、完全医療食です。
フード「ロイヤルカナン ユリナリーS/O+CLT ドライ」
ロイカナフードの「ユリナリーS/O」という表記だけのものはペットショップやホームセンターにも置いてありますが、「ユリナリーS/O+CLT」というCLT付きのものは動物病院からではないと購入ができません。
「ユリナリー(urinary)」→「尿」
「S/O」→ストルバイト(struvite)のS、シュウ酸カルシウム(oxalate calcium)のO
という意味のようで、市販されているユリナリーS/Oでも、ストルバイト結石症とシュウ酸カルシウム結石症などの下部結石に配慮されているフードですが、CLTはさらにストレス配慮に特化した製品になっています。
ヒルズc/d缶なども試したことがあるのですが、お値段とカロリーも考慮してここ3年くらいはずっとこのフードを続けています。
とはいえロイカナも2キロで3800円くらいするので、そこそこの値段はするのですが、健康が一番だよね、と割り切って続けています。
サプリメント「UTクリーン」
これも切らすとおしっこが不安定になるので、なかなか効果のあったサプリメントで手放せなくなっています。
膀胱炎の再発防止をするサプリメントですが、細かい効果・効能は公式サイトを見てみてください。
ちなみにこちらも市販はなく、動物病院からの購入になりますので気になる方はかかりつけの獣医師さんに相談してみてください。
サプリメント「ピュリナ ハイドラケア(経口補水液)」
膀胱炎猫さんはとにかくきちんと水分を摂らせることが重要です。
我が家の猫はめんどくさがりなのか、あまり水を飲まない感じがしていたので、一時はドライフードに人肌くらいの温度のお湯を少し入れて与えていました。
ある時獣医師さんから、新しく経口補水液が出たよ、とサンプルをもらって試したらどうやらお気に召したようなので、こちらもリピートで買っています。
「ドライフードonお湯」から「ドライフードon経口補水液」にレベルアップ!
ちゅーるよりもサラサラしていて、スープ系よりもこっくりしている感じです。
開封したら24時間以内に与えきった方が良いようですが、我が家はちびちびと1袋を3日くらいに分けて与えています。
開封したら冷蔵庫に入れて保管しておきましょう。
私は動物病院でフードと一緒に購入していますが、動物病院でしか買えないかどうかはわからずです。
ですが、市販で売られているのを見たことがないので、気になる方はかかりつけの動物病院へ問い合わせをしてみる方が早いと思います。
まとめ
膀胱炎歴5年(ベテラン)の我が家のトイレ対策とフードをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
猫はしゃべれないし、猫が辛そうにしているのは飼い主としても心苦しいものがありますよね。
飼い猫が膀胱炎になってしまって心配されている飼い主さんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
ご紹介したフードはあくまで我が家の猫に合うものとして獣医師さんからご紹介いただいたものです。気になる方はまずかかりつけの獣医師さんにご相談の上、購入を検討してみてください。
動物病院の場合は、サンプルがある場合があるので、まずはサンプルをもらってみて猫ちゃんがきちんと食べるのか、気に入るのかを見てから購入してみても良いと思います。
我が家でも引き続き経過を観察しつつ、膀胱炎対策を続けていきます。お互いに頑張りましょう!